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これってどっち?建設的な批判と単なる誹謗中傷の具体的な見分け方

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これってどっち?建設的な批判と単なる誹謗中傷の具体的な見分け方

情報発信をしていると、様々な意見が寄せられます。中には、自分の成長に繋がる貴重なフィードバックもあれば、心を傷つけるだけの言葉も。この二つを冷静に見分けることは、心をすり減らさずに発信を続けるために絶対に不可欠なスキルです。

こんにちは、公認心理師の田中恵です。多くの方が、批判的なコメントを前にして「これは真摯に受け止めるべき意見なのか、それとも無視していい言葉なのか」と悩んでいます。この記事では、その判断基準を心理学的な観点から具体的に解説します。

この記事を書いた人
  • kenji tanaka

    平凡な会社員から副業を経て個人事業主として独立。このブログでは、自らの経験を基に、あなたの「変わりたい」を一歩先で応援する情報を発信しています。


この記事の監修者
  • 田中 恵(公認心理師)

    大学院で臨床心理学を専攻後、精神科クリニックにてカウンセラーとして長年勤務。現在は独立し、キャリアやお金、人間関係の悩みを抱える20代〜40代を中心に、認知行動療法(CBT)を用いたオンラインカウンセリングを提供している。個人の価値観を深く尊重し、地に足のついた現実的な解決策をクライアントと共に探すスタイルに定評がある。「心の癖は、誰でも適切な方法で変えていける」を信条とし、多くの人が専門家のサポートを気軽に受けられる社会を目指している。

「批判」と「誹謗中傷」の決定的な違いとは?

まず、言葉の定義を明確にしましょう。この二つは似ているようで、その目的と焦点が全く異なります。

  • 建設的な批判 (Constructive Criticism): あなたの「行動」や「成果物(記事、作品など)」に焦点を当て、より良くするための具体的な改善点や代替案を示唆するものです。目的は、対象をより良いものにすることにあります。
  • 誹謗中傷 (Slander / Defamation): あなたの「人格」「価値観」「存在そのもの」に焦点を当て、嘲笑、侮辱、否定を目的とする攻撃です。具体的な改善案はなく、ただ相手を傷つけることが目的です。

つまり、矢印が「コト(行動)」に向いているか、「ヒト(人格)」に向いているかが、最も大きな違いです。

見極めのための3つのチェックリスト

実際にコメントを受け取った際に、冷静に判断するための具体的なチェックリストをご紹介します。

チェック項目 建設的な批判 誹謗中傷
1. 具体性があるか? 「〇〇のデータが古いようです。△△の最新情報を使うとより正確になります」など、具体的。 「この記事はレベルが低い」「話にならない」など、漠然としていて抽象的。
2. 焦点はどこにあるか? 記事の内容、ロジック、表現方法など、あなたの「行動」や「成果物」に焦点が当たっている。 「こんなことも知らないなんて馬鹿だ」「性格が悪い」など、あなたの「人格」や「能力」に焦点が当たっている。
3. 改善の意図があるか? 「こうすればもっと良くなる」という、改善や発展を促す意図が感じられる。 ただ否定し、嘲笑するだけで、改善に繋がる提案が一切ない。

もし「誹謗中傷だ」と感じたら?心の守り方

上記のチェックリストで「誹謗中傷」だと判断した場合、真面目に受け止め、反論しようとする必要は一切ありません。それは、あなたの心を守るための重要なステップです。

  1. 反応しない (無視する): 攻撃的なコメントに反応することは、相手にエネルギーを与えるだけです。あなたの貴重な時間と精神を、無意味な争いに使う必要はありません。
  2. 距離を置く (ブロック・ミュート): SNSなどでは、ためらわずにブロックやミュート機能を活用しましょう。物理的に相手の言葉が目に入らないようにすることは、最も効果的な自衛策です。
  3. 信頼できる人に話す: 一人で抱え込まず、友人や家族など、信頼できる人に気持ちを話してみましょう。客観的な意見をもらうことで、冷静さを取り戻せます。

建設的な批判は、あなたを成長させてくれる貴重な贈り物です。しかし、誹謗中傷は、あなたの心を蝕む毒でしかありません。この二つをしっかりと見極め、受け取るべき言葉だけを受け取り、捨てるべき言葉は毅然として捨てる勇気を持ちましょう。

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