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「現状の外側」を見つけるWant-to発掘ワークシート|脳の仕組みで本音を引き出す実践ガイド

コーチング

「現状の外側」を見つけるWant-to発掘ワークシート|脳の仕組みで本音を引き出す実践ガイド

「現状の外側にゴールを置かなければならない」
「心からやりたいこと(Want-to)に基づいた目標を設定すべきだ」

コーチングや自己啓発の本を読み、その理論に感銘を受けたあなたは、きっと新しい未来への期待に胸を膨らませてノートを開いたはずです。しかし、いざペンを握ると、どうでしょうか。

「年収をあと200万円上げる」「今のプロジェクトを成功させて昇進する」……。

書き出されるのは、今の生活の延長線上にある、いわば「予測可能な未来」ばかり。あるいは、白紙のノートを前にして、一歩も先に進めないままフリーズしてしまったかもしれません。

2026年2月5日現在、情報が溢れる中で「正解」を探しすぎてしまう真面目な人ほど、この「現状の外側」という壁に突き当たります。結論から申し上げましょう。あなたが書けないのは、あなたの想像力が足りないからではありません。あなたの脳が、極めて正常に機能している証拠なのです。

この記事では、元システムアーキテクトであり認知科学コーチである私が、脳の「現状維持機能」を逆手に取り、強制的に思考の枠を外す「3段階式・Want-to発掘ワークシート」を公開します。この記事を読み終える頃、あなたは自分を縛っていたスコトーマ(心理的盲点)を外し、未来に対する圧倒的なエネルギーを取り戻しているはずです。

この記事を書いた人
  • kenji tanaka

    平凡な会社員から副業を経て個人事業主として独立。このブログでは、自らの経験を基に、あなたの「変わりたい」を一歩先で応援する情報を発信しています。


この記事の監修者
  • 門倉 誠

    認知科学コーチ / 元外資系ITマネージャー。15年間のIT業界でのマネジメント経験を経て、認知科学をベースとしたエグゼクティブ・コーチングに転身。脳のフィルタリング機能(RAS)やスコトーマ(心理的盲点)の理論を活用し、累計500人以上のリーダーに対し「現状の外」のゴール設計を指導。組織の生産性向上と個人の自己実現を両立させる専門家として、論理的なビジネスパーソンから高い信頼を得ている。

なぜ「現状の外側」のゴールは書けないのか?脳が仕掛ける「現状維持」の罠

「やりたいことが見つからない」「現状の外側なんて想像もつかない」と悩むあなたに、まずお伝えしたいことがあります。それは、「脳にとって、現状の外側は『死』と同義である」という事実です。

私たちの脳には、ホメオスタシス(恒常性維持機能)という強力なシステムが備わっています。これは体温を一定に保つのと同じように、私たちの心理的な状態も「今のまま」に保とうとする機能です。あなたが「現状の外側」という未知の領域にゴールを置こうとすると、ホメオスタシスは「危険だ!元に戻れ!」と強烈なブレーキをかけます。このホメオスタシスによる強力な引き戻しこそが、あなたのペンが止まる正体です。

また、脳のフィルター機能であるRAS(側坐核を含む網様体賦活系)も関係しています。RASは「自分にとって重要だ」と判断した情報以外をすべて遮断します。あなたが「今の自分」の延長線上で考えている限り、現状の外側にあるチャンスやアイデアは、スコトーマ(心理的盲点)に隠れてしまい、物理的に見ることができません。

「よく受ける質問として、『もっとリラックスすれば見つかりますか?』と聞かれますが、答えはNOです。リラックスするだけでは、ホメオスタシスのコンフォートゾーン(快適な領域)の中に留まるだけ。必要なのは、脳をあえて『バグ』らせて、スコトーマを強制的にこじ開けるロジックなのです。」

脳をバグらせて本音を出す「3段階式・Want-to発掘ワークシート」の使い方

では、どうすればその強固な脳の守りを突破できるのでしょうか。私が推奨しているのは、あえて脳に「エラー」を起こさせる「3段階式・Want-to発掘ワークシート」です。

このワークの肝は、最初から「やりたいこと」を探さないことにあります。以下の3つのステップを順に踏むことで、RASのフィルターを無効化します。

ステップ1:否定(今の自分なら絶対に選ばないこと)

まず、「今の自分なら、逆立ちしても選ばない選択肢」を書き出します。例えば「明日会社を辞めて海外へ行く」「全財産を寄付する」など、ホメオスタシスが全力で拒絶するような極端な行動です。あえて「ありえないこと」を脳に突きつけることで、思考の枠を一度破壊します。

ステップ2:拡張(もし魔法が使えたら?)

次に、すべての物理的・経済的制約を無視します。「もし、失敗という概念が存在せず、無限の資金と時間があったら、あなたは何をしていますか?」という問いです。ここでは「社会貢献」や「名誉」といった、今のあなたを縛っている「世間体」すらも排除した、純粋な好奇心(Want-to)を抽出します。

ステップ3:統合(共通する感情的価値の抽出)

最後に、ステップ1と2で出てきた要素から、共通する「感情」を抜き出します。例えば「自由」「支配」「創造」「静寂」など。例えば、ステップ1で『全財産寄付』、ステップ2で『宇宙移住』が出たなら、共通するのは『地球の重力(既存のルール)からの解放』という感情かもしれません。そこから『既存の金融システムに依存しない新しい経済圏を作る』といったゴールが見えてきます。その感情を最大化させる、「達成方法が今の自分には全く見当もつかない遠い未来」を1つだけ言語化します。これが、あなたの「現状の外側のゴール」の種になります。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: ワーク中に「そんなの無理だ」「馬鹿げている」という心の声が聞こえたら、その項目こそが「正解」です。

なぜなら、その違和感こそがホメオスタシスが反応している証拠であり、スコトーマの縁(ふち)に触れているサインだからです。多くの人はこの違和感で筆を止めてしまいますが、そこを突き抜けた先にしか、現状の外側は存在しません。この知見が、あなたの成功の助けになれば幸いです。

バランスホイールでスコトーマを外す|仕事以外の7分野に隠れた「お宝」

仕事に真面目に取り組んできた人ほど陥りやすい罠があります。それは「仕事の分野だけで現状の外側を探そうとすること」です。

認知科学コーチングでは、バランスホイールという概念を重視します。人生を「仕事」だけでなく、「趣味」「家族」「健康」「知性」「社会貢献」「精神」「ファイナンス」の8つの分野に分け、それぞれに現状の外側のゴールを設定します。

なぜこれが必要なのでしょうか。それは、「仕事以外の分野でゴールが動くと、仕事に対するRASの働きも変わる」からです。例えば、趣味の世界で圧倒的な現状の外側のゴールを持つと、そこから得た視点が仕事におけるスコトーマを外し、思いもよらないイノベーションのヒントが見えるようになります。

バランスホイール各分野への「脳をバグらせる」問いかけリスト

分野 現状の内側の問い(NG) 現状の外側の問い(OK)
仕事 どうすれば昇進できるか? 業界の構造自体をどう書き換えるか?
趣味 次の休みは何をしようか? その道を極めて世界一になるには?
社会貢献 どこに寄付をしようか? 100年後の地球から感謝される活動は?
知性 何の資格を取ろうか? 現代の哲学を根底から覆す知見とは?

よくある質問:それは本当のWant-to?「偽のゴール」を見分ける3つの基準

ワークシートを埋めていく中で、「これは本当に自分がやりたいこと(Want-to)だろうか? それとも、やらねばならないこと(Have-to)だろうか?」と不安になるかもしれません。

特に、2026年の現代社会では「SNSでキラキラして見えるもの」や「親や上司が期待するもの」を自分の望みだと錯覚しがちです。以下の3つの基準で、あなたのゴールの「純度」をチェックしてください。

  1. 「誰にも言わなくていい」としても、それをやりたいか?
    他人の承認がなくてもやりたいことだけが、本物のWant-toです。
  2. 「お金を払ってでも」それをやりたいか?
    報酬が目的になっているものは、現状の内側のゴールである可能性が高いです。
  3. それを考えると、少し「怖い」と感じるか?
    本物の現状の外側のゴールは、ホメオスタシスを揺さぶるため、ワクワクと同時に必ず「恐怖」や「居心地の悪さ」を伴います。

「ゴール設定において最も重要なのは、そのゴールが『正しいかどうか』ではなく、そのゴールによって『今のあなたのエフィカシー(自己能力の自己評価)が上がるかどうか』である。」

出典: TPI Japan – コーチングの原理 – 2026年参照

まとめ

「現状の外側」を見つけるワークシートを埋める作業は、あなたの脳のOSを書き換えるプロセスそのものです。

最初は白紙だったノートも、脳の仕組みを理解し、あえて「バグ」を起こさせる問いかけを自分に投げることで、必ず動き出します。一度に完璧なゴールを決める必要はありません。ゴールは、あなたの成長に合わせて何度でも更新していいのです。

大切なのは、今日、この瞬間に「今の自分」という枠の外側に、一本の杭を打つことです。

今すぐ実践:全5ページの『3段階式・Want-to発掘ワークシート(PDF)』をダウンロードする。記入例と、脳をバグらせる30の質問リスト付き

このワークシートを使い、あなたのRASを未来へと書き換えてください。明日、目が覚めたとき、あなたの世界には昨日まで見えていなかった「チャンス」という光が差し込んでいるはずです。

参考文献

  • TPI Japan 公式サイト – ルー・タイス氏の正統なコーチング理論
  • 苫米地式コーチング公式サイト – 認知科学に基づく内部表現書き換え
  • Self-Determination Theory – 内発的動機付けに関する学術的権威(Deci & Ryan)

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